2024/03/01
小学校に入学すると、宿題として絵日記が出されることがあります。夏休みや冬休みなどの長期休みの課題となることも多く、テーマや題材に悩む親御さんも多くいます。
絵日記は、慣れないと時間がかかるかもしれませんが、コツをつかめば楽しく継続できる家庭学習です。絵日記を続けることで得られる教育的な効果もたくさんあります。
本記事では、小学1年生が絵日記に取り組む際のポイントや具体的なアイデアをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
小学1年生になると、宿題としてはもちろん、長期休みの課題として絵日記が出されることが多くあります。絵日記に苦手意識があったり、「なぜ書かなければいけないの?」と疑問に感じたりするお子さんや親御さんもいるのではないでしょうか。
絵日記を書くことで、絵が上達したり字が書けるようになったりするだけでなく、家庭学習の習慣づけにつながるなど、想像以上にたくさんの効果があります。
絵日記を書く目的は、下記の3つです。
小学1年生の子どもにとって、自分の気持ちを表現し、相手に伝える力を身につけることは大きな意義があります。最初からうまく書く必要はありません。子どもが伝えたいと思う気持ちを大切にしましょう。
たとえ拙くても、自分で言葉を選び、表現することに意義があります。
同じ「楽しい」気持ちでも、初めての体験にドキドキして楽しかったのか、家族と一緒に遊んで楽しかったのかによって表現方法は変わってきます。絵日記を継続することで語彙が増え、表現の幅を広げられます。
また、文字だけで表現できない部分は絵で補えるのが、絵日記のよいところです。
楽しいことや印象に残る出来事があっても、記録に残さなければ記憶は薄れていくものです。絵と文字でその日の出来事を書いておくことで、子どもが何を感じてどのような成長があったのかを記録として残せます。
絵日記を書くことで、自然に国語力を向上させられます。小学1年生にとっては、ひらがなのトレーニングとしても有効です。
言葉の使い方や主語と述語の関係、助詞の使い方も少しずつ身についてきます。学校で習った漢字を取り入れることで、漢字の習得にもつながります。
絵日記のメリットは、お金をかけずに高い知育効果が得られることです。
過去に体験したことを思い出しながら絵に描き起こすという行為自体が脳を刺激し、想像力の向上につながります。また、絵日記を書く際に記憶を呼び起こすことで頭のなかが整理され、記憶力の向上も期待できます。
とくに幼い子どもは、現在にしか目を向けない特性があり、日常生活のなかで過去を振り返る機会が少ないといわれています。絵日記を書くことで、積極的に過去の記憶を整理する習慣が身につきます。
K・Iさん(長崎県)
小学1年生の息子がいるのですが、ひらがなを読むことはできるものの書くことが苦手で、勉強が思うように進みませんでした。担任の先生に絵日記をすすめられ、家庭学習で絵日記を書くことを習慣化してみました。当初は気分が乗らなかった息子ですが、だんだん絵と文字が上手に書けるようになってくると楽しくなってきたようで、今では自分から進んで書くようになりました。苦手だったひらがなもいつの間にか克服していました。

いきなり書こうとしても、思うように筆が進まないことも多くあります。次の4つのステップを意識して取り組んでみましょう。
まずは、何について書くのかテーマを決めましょう。体験したことや旅行先での思い出、イベント、食べたものなど、どのような内容でも問題ありません。「他の人に伝えたい」と思う気持ちが大切です。「兄弟で一緒にお風呂に入った」など、日常生活の1コマでも構いません。
親御さんとしては、「絵に描きやすいテーマにしなくては」と考えるかもしれませんが、子ども自身が書きたいと思えるテーマを優先しましょう。
選択したテーマについて、印象に残ったことを書き出してみましょう。文章で書くのではなく、箇条書きなどで簡潔に書くのがポイントです。
たとえば、海水浴をテーマにするのであれば、「海の大きさに驚いた」「初めて砂浜に寝そべってみた」「カニをみつけた」「家族でスイカを食べた」「大きな波が少しこわかった」など、楽しかったことや印象的だった出来事を中心に書き出していきます。
写真や動画を残してあれば、見ながら書き出すのもおすすめです。
絵日記は、できれば文字よりも先に絵を描きましょう。先に絵を描くことによって、文章で何を書けばよいか絞ることができるためです。
ついあれもこれもと書きたくなりがちですが、すべてを盛り込もうとすると焦点がぼやけてしまいます。一番印象に残ったことを先に絵として描くことで、文章もすっきりまとめられます。
絵は、お子さんが楽しかったことや嬉しかったこと、ドキドキしたことなど、感情が動いた場面を描きましょう。まずは自分を中心に描いてから周りを書き足していくと、いきいきとした絵になります。
絵が描けたら文章を書いていきます。読んだ人に伝わりやすい文章にするには、5W1Hを意識するのがポイントです。「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのようにしたのか」をはっきり書くようにしましょう。
ただし、5W1Hを意識しすぎると、感情が伝わりづらい文章になってしまう可能性があります。読み手がわくわくするような文章にするためには、自分の感情も織り交ぜて書くことが大切です。
テーマが決まらなかったり、絵は描けたものの文章がうまく書けなかったりといった場合もあると思います。そのようなときは、親御さんがさりげなくフォローしてあげましょう。
絵日記を書くために無理に子どもの感情を引き出そうとして、「一番楽しかったのは何?」「そのときどんな気持ちだった?」と質問攻めにするのは逆効果です。お子さんが追い詰められてしまい、自由に発想できなくなってしまいます。
あくまで自然な日常会話から、お子さんの感情を引き出すのがおすすめです。たとえば、「お母さんは高い波を乗り越えるのがドキドキして楽しかったな」「お父さんは砂浜で食べたスイカがとってもおいしかった。あなたはどう?」など、親御さんの気持ちを先に伝えると、お子さんも意見を言いやすくなります。
お子さんが伝えてくれたことに対しては否定せず、きちんとリアクションしてあげることで、たくさん話してくれるようになります。親子の会話を通じて、絵日記をブラッシュアップさせていきましょう。
H・Sさん(青森県)
小学1年生の娘の宿題として絵日記が出されることが多く、テーマがなかなか決まらずに悩むことが多くありました。あるとき、家族の食事の様子を絵日記にしたところ、学校の先生が大変褒めてくれたことをきっかけに、日常生活の1コマを絵日記にしています。家族の食事や兄弟と一緒に入るお風呂、ペットの様子など、普段の生活のなかでも子どもにとってわくわくすることはたくさんあります。特別な体験でなくても立派な題材になると気づかされました。

絵日記を書くのに特別な道具は必要ありません。ノートと鉛筆さえあればいつでも書けるため、家庭学習のなかにうまく取り入れていきましょう。
たとえば、「週末どこかにお出かけしたら月曜日に絵日記を書く」などと、ルールを決めて取り組むのがおすすめです。日常的に絵日記を書くことで、文章を楽しく書く習慣が身につきます。
注意点としては、「最後まで丁寧にしっかり書く」ことです。最後までやり遂げる力が、今後の家庭学習の習慣づけや学力向上にも影響してきます。
夏休みの宿題として、絵日記が出題されることも多くあります。1カ月近い夏休みの間、毎日書くとなると、負担に感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
夏休みの絵日記について、下記の6つのアイデアをご紹介します。
夏祭りや花火大会、海水浴など、夏休みならではの体験はお子さんの印象に残りやすいものです。お子さんに「一番楽しかったことは?」と尋ねてみましょう。
親戚の家へ遊びに行ったり、友人と一日中一緒に遊んだりといったことも、時間のある夏休みだからこそできる経験です。
食事の内容も絵日記の題材となります。とくに書くことが見当たらない日などは、「今日食べたもので一番おいしかったのは?」と尋ねてみましょう。
どのような食べ物で誰が作ったのか、どんな味がしたのかなどを具体的に書くと、読み手に伝わりやすくなります。親子で一緒に料理したことを絵日記に書くのもおすすめです。
季節の特徴や天気に関することも、絵日記におすすめのテーマです。夏休みであれば、入道雲や星座を観察して書いてみましょう。自由研究のテーマにもつながってきます。
とくに夏は、台風がきたり豪雨が降ったりすることもあります。天気の変化の様子や感じたことを記録してみると、勉強になるはずです。
夏休み中に読んだ本について絵日記に書くことで、読書録にもなります。感想を書く際は、その本のどのようなところが好きなのか、できるだけ具体的に書くことがポイントです。一緒に自分の気持ちも書くようにしましょう。
長い夏休みの間、どこにも出かけずに家で過ごす日もあると思います。そのような日は、家族や友人、飼っているペットの話題がおすすめです。家族の会話の内容や友人と会って話したこと、飼っているペットの様子も立派な絵日記の題材になります。
夏休みを利用して、家庭菜園をしたり朝顔などの植物を育てたりする家庭も多いのではないでしょうか。植物や野菜の観察記録を絵日記として書くのもおすすめです。
種を植えるところから始まり、芽が出て花が咲いたり実がなったりするまでを記録できれば、立派な観察日記になります。図鑑と照らし合わせて書くことで、理科の勉強にもつながります。
絵日記を書くことには、さまざまな教育的効果があります。とくに小学1年生にとっては、絵やひらがなを書くトレーニングにもなります。一方で、長期休みの宿題として絵日記が出題されると「毎日の作業」になりがちで、せっかくの教育効果を得ることが難しくなってしまいます。
小学1年生は、脳や情緒面での発達が著しい大切な時期です。お子さん自身が楽しみながら絵日記に取り組めるよう、親御さんの積極的な働きかけが大切です。
プリゼロは、学校のプリントを記録するだけでなく、家庭学習に有効活用できるアプリです。日々の出来事を記録したり、参加したイベントのチラシを撮影したりしておけば、絵日記の題材を決める際にも役立ちます。
プリゼロを活用して、毎日の家庭学習をさらに効果的なものにしていきましょう。
この記事を書いた人
プリゼロパートナーライター
元小学校教諭や塾講師、現在子育て真っ最中の専業主婦などさまざまな経歴や経験を持つプロライターの方々が集まっています
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