2023/08/31
小学校の連絡帳は、先生と親が連絡事項を伝えあったり、子どもに関する特別な相談や報告したりするためのコミュニケーションツールです。
ただ、「具体的に連絡帳をどのように使えばいいの?」とお悩みの方もいるかもしれません。
そこで今回は、連絡帳の書き方について詳しくご紹介します。
目次

まずは小学校の連絡帳の役割についておさらいしましょう。
連絡帳とは、文字通り、学校と親との間でメッセージを伝えあうためのノートのことです。
子どもが毎日学校に持って行き、家に持ち帰るもので、先生からの連絡事項を確認して返事を書いたり、または親から先生に伝えたいことを書いて返答をもらったりする目的で使われています。
学校から親への連絡事項の伝達
先生が親に伝えるべき情報(例えば、学校行事の予定、学校での子どもの様子、提出物の期限など)は、連絡帳を通じて伝えられます。
親から学校への連絡事項の伝達
親が先生に伝えるべき情報(例えば、子どもの体調不良や欠席、持ち物の変更など)は、連絡帳を通じて伝えられます。
子どもから学校への連絡や日々のメモ
子どもが先生にメッセージを伝えるためにも使われます。
また、宿題のリスト、学校での出来事などをメモするツールとしても使用されます。
その他、特別な報告や相談
必要に応じて、親・先生が特別な事項を報告・相談しあったりするツールとしても使用されます。

連絡帳の具体的な利用シーンとしては以下があります。
子どもが病気や家庭の事情で学校を欠席や早退する際、または行事や授業を見学する場合、連絡帳を使って先生にその旨を伝えます。
この情報は、学校側が子どもの状態に合わせて安全を確保したり、欠席情報を適切に記録したりするのに役立ちます。
「年度や学年の始まりに、これからの希望や要望を伝える」「年度や学年の終わりに、親から先生に感謝を伝える」といった際にも連絡帳が役立ちます。
学校での友達とのトラブル、またはその他の何かしらの問題を親と先生で共有するのにも、連絡帳が使われます。
また、共有だけでなく、トラブル解決のためのお互いへの希望を伝えあうこともできます。
連絡帳は、子どもが時間割・宿題・次の日に学校に持って行くべき物など、学校生活に必要な情報を書き記す場所としても使われます。

ここからは、連絡帳の書き方の例文をご紹介します。
よくあるシーン別に解説するので、書き方がわからないという方は、以下の例文を参考にしてみてください。
○○先生
いつもありがとうございます。○○の母です。
「○○(※子どもの名前)」は体調が悪く、本日は学校に出席できません。昨晩から高熱が出てしまい、医者の診断によれば風邪を引いてしまったようです。体調が良くなり次第、すぐに学校に連絡いたします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
○○先生
いつもお世話になっております。○○の母です。
本日「○○(※子どもの名前)」は、家庭の事情により早退させていただきます。具体的には、「○○(例:家族の緊急事態・通院の予定など)」のためです。
早退の時間は「○○(※希望する時間)」を予定しています。その時間に学校まで迎えに行きますので、それまでに「○○(※子どもの名前)」に提出予定のプリントと宿題を渡していただけないでしょうか?
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
○○先生
いつもお世話になっております。○○の母です。
本日、「○○(※子どもの名前)」は家庭の事情により学校に遅れて到着します。理由は「○○(※体調不良、家庭の緊急事態など)」のためです。
到着予定時間は、大体「○○(※時間)」頃になると思います。もし、家庭内で補足すべき授業内容などありましたら教えてください。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
○○先生
○○(子どもの名前)について相談があります。
「○○(※日付)」の「○○(※体育または水泳)」は見学させていただきたいです。理由は「○○(※体調不良など)」のためです。現在、症状は軽いものですが、万が一を防ぐためにも、無理をさせたくないと考えています。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
○○先生
いつもありがとうございます。○○の母です。
今日、「○○(※子どもの名前)」から「学校で○○があった(※物の貸し借りや破損、軽い口論などのトラブルの詳細)」と聞きました。私自身事実関係はわからないのですが、何かトラブルのようなものがあったら、それが原因かもしれません。
特に大きなトラブルになるようなことはないと思うのですが、この件について学校側でも観察いただき、問題があればご報告をいただければと考えております。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
○○先生
いつもお世話になっております。○○の母です。
先日連絡帳にてお伝えさせていただいた「○○(※親から先生に伝えた要望・希望)」に関してですが、柔軟にご対応くださりありがとうございました。今後も、可能は範囲でご協力をいただけるとうれしいです。また、○○先生から何かご要望があれば、連絡帳や電話でなんでもご連絡ください。
これからも「○○(※子どもの名前)」の成長を見守り、励ましていただけますと幸いです。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

最後に、連絡帳を利用する際の注意点やコツについてご紹介します。
連絡帳にメッセージを記載する際には以下のポイントに注意しましょう。
連絡帳の文章が書けないという方に多いのが、「書きだしに何を書いていいかわからない」というものです。
「失礼な文章にならないように……」と悩む気持ちもわかりますが、そこまで気にしなくても大丈夫です。
例えば、以下のような定型文を書きだしにして、本題に早く移れるようにしましょう。
・いつもありがとうございます。〇〇の母です。
・いつもお世話になっております。○○の母です。
・〇〇(子どもの名前)について、相談があります。
また、先生が変わって最初の連絡の際には「はじめまして。○○の母です」などに変更するなど、シーンに合わせて微調整するとよいでしょう。
連絡帳は子どもも利用するため、親と先生のやりとりを見られてしまう可能性があります。
子どもにとってデリケートなことや心配事を書く際には、具体的な名前や詳しい内容を書かないように注意しましょう。
「連絡帳に書いていいのだろうか?」「子どもが見たら傷つくかも……」と感じた場合は、子どもの自尊心を傷つけないためにも、電話などで報告するようにしましょう。
小学校の連絡帳は、親と先生がコミュニケーションを取ったり、子どもが必要事項を記入したりする大切なものです。
「使い方がわからない……」と放置していると、必要事項を先生に伝えられず、後々のトラブルにつながることもあります。
今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ連絡帳を有効活用してみてください。
この記事を書いた人
編集部
ママパパ友達なWebマガジンのプリゼロつうしん編集部
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