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2024/03/01

学力の差ができるのは何年生から?低学年のうちに家庭学習を習慣化させよう!

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クラスみんなが同じ授業を受けているのに、成績に個人差が出るのは学習に対する取り組み方が原因です。特に小学校低学年の家庭学習の取り組み方によって左右されるといっても過言ではありません。

 

そこで本記事では、子どもの学力差が出るのはいつ頃からなのか詳しく解説していきます。

 

この記事を読んでほしい人

  • 子どもの学力について不安を持っている人
  • 低学年のお子さんがいて今のうちに学力を上げるためにできることを探している方
  • お子さんに家庭学習の習慣をつけてもらいたいとお考えの方

 

この記事でわかること

  • 子どもの学力差が明確化するタイミング
  • 子どもに学力差をつけさせない工夫
  • 子どもの学力を伸ばすための親の心構え

 

子どもの学力差は生まれる前からすでにある?

「地頭がいい」という言葉がありますが、地頭とは生まれながらにして賢い人という意味です。

 

幼い頃から驚くほど記憶力がよかったり、努力をしなくても成績がよかったりする人はいますが、地頭がいい人はほんの一部しかいません。

 

もちろん努力や工夫次第で学力をつけられるので、どのような学習をしていくかがポイントになります。

 

子どもの学力差が出る時期

全員が横一列で小学校入学から勉強を始めるかというとそうではありません。勉強しているお子様であれば、1~2歳頃からはじめるお子様もいます。つまり、小学校入学時点ですでに学力差は存在しているんです。

 

低学年のうちの学力差は簡単に克服できますが、学年が上がるにつれて難しくなり、小学4年生頃に明確な学力差が出るといわれています。

 

授業の難易度が4年生頃から高くなり、特に算数は少数の掛け算など複雑になるため、問題が理解できないお子様はモチベーションが下がる傾向にあります。

 

また、中学受験を見越して塾に通いはじめるお子様も増えはじめ、何もしないお子様との学力差が開きはじめる時期にもなります。

 

子どもの学力差は中学校で影響する?

小学校の授業が理解できないまま中学校に入学すれば、苦労するのは間違いありません。

 

中学校に入学してはじめに行うテストは、小学校で習った授業内容のおさらいのような構成になっています。小学校の授業内容を理解しているお子様であれば問題ないでしょうが、不安が残るお子様ははじめから躓くことになります。

 

中学生になると、テストの順位が発表されたり評価が厳しくなったりするので、お子様の中には自分の成績を目の当たりにし、心が折れ勉強嫌いを加速させる可能性もあります。

 

学習意欲が持てなくなれば、学力を上げるのはなかなか難しいです。思春期にも差し掛かり、精神的な面でも不安定になる時期になるので、親子のコミュニケーションも取れないケースも出てきます。

 

このような状況になる前に、小学生低学年から家庭学習を通して学習習慣をつける必要があるのです。

 

子どもの学力差を埋めるためのポイント

それでは、どのようにして学力差を埋めていけばいいのでしょうか。ポイントには以下の5つがあります。

 

  • 低学年のテストは高得点が当たり前
  • 学校任せにしない
  • 家庭学習の習慣をつける
  • 親が何かを学ぶ姿勢を見せる
  • 将来の夢を持たせる

 

低学年のテストは高得点が当たり前

お子様がテストを持ち帰ってきたら、点数が良くても悪くても褒めてあげながら、多少なりともテストの点数は気にかけてください。

 

低学年の授業は、今後の基礎となるものです。理解できていないと、進級していくにつれ苦労するので、基礎をきちんと固めるためにも低学年のテストは高得点が当たり前という感覚でいてください。

 

大切なのは、結果が悪かった時の対応です。責めては逆効果なので、寄り添う気持ちで一緒に課題を見つけ理解できるまで繰り返し復習しましょう。

 

 

学校任せにしない

低学年のうちは学校の授業だけで十分とお考えの親御さんもいるでしょうが、学校では復習する授業がほとんどないため、理解できなかった授業内容が理解できないままになってしまいます。

 

そのため、学校で習ってきたことを家で復習することで基礎を固めたり、理解できなかった授業内容を理解できるまで勉強したりできる家庭学習が必要になるというわけです。

 

家庭学習の習慣をつける

学校から出される宿題と別に、10分でいいので家庭学習の習慣をつけてください。はじめはお子様が取り組みやすい興味のあるもので構いません。

 

好きな動物、ゲーム、スポーツ、植物など何でもいいです。毎日勉強する習慣をつけられたら、はじめは自分の興味あるものだけの学習が、学校の勉強へと変わり、将来的には中・高校受験のための勉強へと変わっていきます。

 

少しずつでもやることで大きな効果を得られるので、今日からでもはじめてみましょう。

 

 

家庭学習のネタは親子で相談しています

T・Rさん(福岡県)

 

我が家には小学1年生の息子がいます。家庭学習を習慣にしたいと、少しづつ取り組んでいたのですが、毎日のことなのでネタ切れになって私の方が辛くなってしまいました。思い切って、息子に「ママいいアイデアが浮かばないんだけど、どんなのがしたい?」と聞くと、予想以上に「学校で読んだ本の実験がやってみたい!」「お寿司の魚がどこで獲れるのか知りたい!」とたくさんネタを出してくれたので、それからは相談して決めています。

 

親も一緒に学ぶ

子どもは思っている以上に親のことをよく見ており、無意識に真似をしています。自分の口癖を子どもが言っていたという経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

子どもの学習習慣をつけたければ、親の学ぶ姿勢を見せましょう。家庭の中で勉強するのが当たり前であれば、子どもも当たり前に勉強しようとするはずです。

 

別々に勉強するのではなく「一緒に勉強しようか!」「一緒に〇〇を調べてみようよ!」と、一緒にひとつのことを勉強するのもお子様にとってモチベーションにつながります。

 

私の勉強姿が新鮮だったようで、真似して隣で勉強してくれました

S・Mさん(山梨県)

私には小学2年生の娘がいます。勉強は好きな方ではないらしく、家でもなかなか自分から勉強することはありませんでした。ある日、私が資格の勉強を始めようと数年ぶりに鉛筆とテキストを広げ、カリカリと座学を始めていたら、「大人も勉強するんだね」と驚いた様子の娘。「私もする」と真似して隣で同じように勉強を始めてくれました。

 

将来の夢を持たせる

家庭学習は大事ですが、勉強する意味が分からなければやる気もおきません。お子様が持つ「なぜ家庭学習をするんだろう」という疑問を解決する必要があります。

 

そのために、お子様に将来の夢を持たせてあげましょう。夢につながるための勉強だと理解ができれば、勉強をする意味を理解し取り組む姿勢も変わってきます。

 

当然大きくなるにつれお子様の夢も変わるでしょうし、現実的ではない夢を口にすることもあるでしょうが、暖かく見守ってあげましょう。大切なのは夢の内容ではなく、夢に向かって勉強することです。

 

夢がまだわからないというお子様にはいろいろな体験をさせてください。

 

工場見学に行ったり、職業体験や作物の収穫体験、動物園や水族館に行って生き物を見るのもいいでしょう。

 

テレビや本で見るだけではなく、実際の体験を通して多くのことを感じ取り、夢を持ったり自信をつけたりするのです。

 

そこから勉強へのやる気へつながることもあるので、親子で楽しみながらお子様の夢を見つけてみましょう。

 

まとめ

家庭学習の習慣づけは学力向上の第一歩です。まずは1日10分からはじめて、数か月後には勉強への姿勢が変わるのを実感されるはずです。

 

学習習慣は今後大きな力となりますので、低学年のうちからぜひ実践してください。

 

家庭学習の記録を残しておきたい時に便利なのが、大阪ガスが提供する無料アプリ「プリゼロ」です。

 

 

お子様の家庭学習で行ったネタや、持ち帰ったプリントなどを写真に収めて管理して、カレンダー機能と紐づければきれいに整理できます。どんなこと勉強をやってきたのか見返す時に便利です。

 

プリゼロを上手に活用しながら、お子さんと一緒に家庭学習を楽しんでください。

 

この記事を書いた人

プリゼロパートナーライター

元小学校教諭や塾講師、現在子育て真っ最中の専業主婦などさまざまな経歴や経験を持つプロライターの方々が集まっています