2024/07/25
食べ物の好き嫌いがある子どもは少なくありません。成長すれば自然になくなることもありますが、好き嫌いによる影響で栄養バランスが偏ってしまうのではと心配している親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は子どもが好き嫌いをする原因や理由、克服するコツを解説します。また、9月に開催される大阪ガスクッキングスクールの親子向け料理レッスンイベントをご紹介。子どもが野菜に親しむきっかけづくりにしてみてください。レッスン詳細
目次
2023年10月、プリゼロユーザーの皆さまへ子育てのお悩みを伺ったところ、3番目に多い回答が「食習慣の乱れ」でした。
具体的なお悩みの内容は「好き嫌いが多い」「野菜不足が心配」「食べムラがある」など。子どもの年齢別に見ると、特に0~6歳までの乳幼児がおられるご家庭でこれらのお悩みは多い傾向です。
また、2024年1~3月にかけて大阪ガスクッキングスクールに訪れた子どもたち123名に実施したアンケートによると、好きな食べ物の上位5位は以下の結果に。
1位 ハンバーグ
オムライス
2位 カレー(ライス)
3位 ラーメン
4位 うどん
5位 パスタ
いわゆる「子どもが好きな食べ物」としてイメージされるものがずらりと並んでいます。
対して、嫌いな食べ物・食材の上位5位はこちらです。
1位 キノコ
2位 ピーマン
3位 トマト
4位 ナス
5位 サラダ
同時期に親御さんを対象に実施した「お子さまが嫌いな料理は?」というアンケートにはこのような回答が並びました。
1位 野菜料理
2位 サラダ
3位 キノコ
4位 ナス
5位 ピーマン
子どもといえば野菜が嫌いなイメージを持つ方は少なくないのでは?アンケートへの回答からも分かるとおり、やはり野菜が苦手な子どもは多いようです。
子どもに食べ物の好き嫌いがあると「克服させなければならない」という気持ちが先走ってしまうかもしれませんが、焦りは禁物です。親御さんが焦るほど、子どもの好き嫌いが悪化することもあります。
子どもが特定の食べ物を嫌うときは、好き嫌いが起こるメカニズムや理由を知るところから始めてみましょう。
子どもの好き嫌いは2歳頃から始まるといわれています。その理由は、ちょうど2歳頃から「食べ物を味わう」という感覚を覚えるためです。
一般的に赤ちゃんは生後5~6ヵ月頃から離乳食を食べ始めます。最初はペースト状の食べ物を飲み込むことしかできません。
その後、舌や歯茎、歯の成長にあわせて少しずつ固形物が食べられるようになる中で、子どもの口の機能はどんどん発達していきます。
離乳食を始めた最初のうちは「ただ食べ物を含み、飲み込む」という機能だけしかなかった口が、成長につれて「食べ物の味を感じ、味わう」ことを覚える中で、味の好き嫌いが出てくるのはいわば当然のことなのです。
ところで、なぜ子どもが食べ物の好き嫌いをするかご存じですか?もしかすると大人には分からない子どもならではの理由があるのかもしれません。
以下に好き嫌いの原因として多いものを5つ挙げました。
子どもの味覚はとても敏感です。食べ物の味は舌にある『味蕾(みらい)』という器官で感じます。味蕾の数は赤ちゃんの頃が一番多く、大人になるにつれて少しずつ減っていきます。
30~40代の大人と子どもを比べると、味覚の敏感さは3倍も変わるといわれています。
また、子どもは特に酸味と苦みを苦手に感じる傾向があります。これは人間が反射的に「酸味=腐ったもの」「苦味=毒があるもの」と判断するためです。大人になれば苦味や酸味のある食べ物がたくさんあることを理解できますが、乳幼児は味でしか判断できません。
要するに、子どもが苦味のある野菜や酸っぱい味付けの料理を避けるのは「生きるための本能」なのです。
食材のニオイも好き嫌いを起こす原因のひとつです。野菜の青臭さや魚の生臭さを嫌がる子どもは少なくありません。
ほかにも香味野菜に分類されるネギ、ショウガやシソ、独特な香りがするシイタケなどのキノコ類もニオイで嫌われやすい食材です。納豆は大人でも苦手な人がいるほどですので、そのニオイを受け入れられない子どもは多いでしょう。
食材の食感が苦手で好き嫌いを起こすこともあります。野菜や果物の中には繊維質が多くて噛み切れなかったり、皮や種が口に残ったりするものがあります。これらの違和感は嫌悪感にもつながります。
火を通すとパサパサになりやすい淡白な魚や、オクラなどのネバネバ食材が食べられないのなら、食感が苦手なのかもしれません。
食材の見た目に嫌悪感や恐怖感を抱くことも好き嫌いの原因です。たとえば魚の丸焼きは目がギョロッとして怖い、ナスの毒々しい色が苦手などです。
見た目にインパクトがある食材だと、食べたことはないのに拒否してしまう「食わず嫌い」の状態になってしまうことも珍しくありません。
好き嫌いは子どもが成長した証ともいえます。泣くことでしか意思表示ができなかった赤ちゃんは成長とともに「これは好き、これは嫌い」と自己主張ができるようになります。食べ物の好き嫌いもその一環です。
また、経験が好き嫌いにつながることもあります。たとえば、遊び食べをして怒られた子どもがそのときに食べていた料理にネガティブなイメージを抱き、嫌いになることもあります。
嫌いな食べ物を無理に食べさせるのは良くないことです。子どもの好き嫌いには必ず原因があり、それが解消されないことには「この食べ物が嫌い」という気持ちはなかなか和らぎません。
「食べなさい!」と叱ることは子どもに嫌なイメージを植えつけてしまいます。何度も叱られると食べるという行為そのものに苦手意識を持ってしまい、食事の時間が楽しくなくなってしまう可能性もあります。
無理に食べることを強制するのではなく、どうしたら食べてくれるかを考えることから始めましょう。
子どもの栄養バランスを整える重要性を解説します。
食事からとれる栄養素は、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルの5種類に分けられます。人が成長し、健康な体を維持するためにはいずれの栄養素も欠かせません。
栄養バランスが崩れると、子どもの心身の成長に以下のような影響を及ぶことがあります。
・発育が遅れる
・免疫力が低下する
・疲れやすい
・落ち込みやすい
・集中力がない …など
丈夫な体をつくり健康で長生きするためには、幼いうちから栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。
子どもに不足しがちな栄養素はカルシウム、鉄分、ビタミンAです。カルシウムは骨のもとに、鉄分は血液のもとになり、ビタミンAは目や皮膚の健康と免疫機能を保つ働きを持つとされています。
これらの栄養素が不足してしまう原因は、子どもが苦手な食べ物や飲み物に多く含まれているためです。カルシウム、鉄分、ビタミンAが多く含まれる食材の一例は以下のとおりです。
カルシウム含有量が多い食材
|
食品群 |
食材 |
|
植物性食品 |
小松菜、モロヘイヤ、チンゲンサイ、ひじき、わかめ、木綿豆腐、納豆、油揚げ |
|
動物性食品 |
干しエビ、シシャモ、イワシ、しじみ、ちりめんじゃこ、牛乳、ヨーグルト、スキムミルク、プロセスチーズ |
鉄分含有量が多い食材
|
食品群 |
食材 |
|
植物性食品 |
小松菜、ほうれん草、ひじき、大豆、納豆、がんもどき、きな粉 |
|
動物性食品 |
豚レバー、鶏レバー、砂肝、牛レバー、牛肉(赤身)、煮干し、あさり、しじみ、はまぐり |
ビタミンA含有量が多い食材
|
食品群 |
食材 |
|
植物性食品 |
海苔、シソ、モロヘイヤ、にんじん、春菊、ほうれん草、ニラ |
|
動物性食品 |
豚レバー、鶏レバー、うなぎ、あなご、卵、牛乳、プロセスチーズ、バター |
好き嫌いによる栄養バランスの偏りが気になるときは、別の食材で栄養素を補う方法を考えてみましょう。
「うちの子は牛乳が苦手だから、カルシウムはちりめんじゃこで補おう」「肉をあまり食べなくて鉄分不足が心配だから、子どもが好きなきな粉を使ったおやつを与えよう」といった具合に、工夫次第で栄養バランスは整えられます。
過去の記事ではおやつで栄養素を補うコツも紹介していますので、よければご覧ください。
プリゼロつうしん:幼児のおやつは何がいい?おやつを与える目的とおすすめのレシピ3選!
子どもの好き嫌いが気になるときは、好き嫌いをなくす工夫をしてみましょう。子どもによって克服に近づくポイントは異なりますので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
子どもが苦手な食材を使って一緒に料理をするのは効果的です。最初は嫌いな食材に抵抗感を示すかもしれませんが、自分で調理した食材がおいしそうな料理になる過程を見る中で「おいしそう」「食べてみようかな」という気持ちが芽生えることもあります。
一緒に料理をする中で「このお野菜のどんなところが苦手?」とコミュニケーションを取りながら、好き嫌いの原因を探るのも効果的です。
食材の見た目や食感が苦手なら、形を工夫することで好き嫌いが克服できる場合もあります。いつも大きめにカットする野菜を細かくみじん切りにする、ミキサーでペースト状にして料理に混ぜるなど、見た目が分からなくなれば食べられる場合もあります。
子どもの興味をそそるよう星型やハート型に型抜きし、料理に添えるのもひとつのアイデアです。
食事の時間はできるだけ急かさず、叱らず、普段どおりに笑顔で接しながら子どもが食べる様子をじっくり観察しましょう。
苦手な食材を前に子どもの手が止まったときは、「〇〇ちゃんが食べてくれたらママうれしいな」「この野菜は栄養満点で、食べると元気になるんだよ」などポジティブな声掛けをしてみましょう。
一口でも食べられたときは大げさに褒め、「嫌いな食べ物を食べるとうれしいことがある」という意識づけをしてみてはいかがでしょうか
食材の栽培や収穫に子どもを立ち会わせることは、食材に愛着を持つきっかけになります。家庭菜園で自分が育てた野菜や果物なら、苦手なものでも食べてみたい気持ちが湧き上がってくる可能性もあります。

創業100周年を迎える大阪ガスクッキングスクールでは、100周年を記念し “100” にまつわるレッスンを開催中。その中から第3弾のイベントをご紹介します。
第3弾イベント
「野菜となかよしになろう!」を目標にオムライス作りにチャレンジ♪
クッキングスクールに来られたご家族100人を対象にしたアンケートによると、お子さまが「好きな食べ物」「作ってみたい料理」として回答の多かったメニューはオムライス、反対にお子さまが「苦手な食べ物」、保護者の方が「食べさせたい料理」として回答が多かったのは「野菜」「野菜がたくさんたべられる料理」でした。そこで今回はオムライスをテーマにイベントレッスンを開催。
野菜をおいしく調理するコツや、野菜の栄養について親子で学びながらお料理しましょう♪
“環境に優しい調理のコツ”についても学べるミニセミナー付きです。
2024年9月8日(日) 11:00~14:00
ハグミュージアム4Fキッチンスタジオ(大阪府大阪市西区千代崎3丁目南2番59号)
・Myオリジナルオムライス
・グリル野菜入り♪コーンスープ
・パイントマトジャム&ミルク寒天
お野菜を楽しく食べる“きっかけ作り”にぴったりのレッスンです。申し込み詳細は、こちら
お野菜を楽しく食べる“きっかけ作り”にぴったりのレッスンです。ぜひ、レッスンへのご参加をご検討ください。
この記事を書いた人
編集部
ママパパ友達なWebマガジンのプリゼロつうしん編集部
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