2024/02/29
小学生の苦手科目になりやすい算数ですが、苦手意識は小学校低学年の時に作られやすいことをご存知ですか?
算数は勉強を積み上げて知識を身につける科目で、小学校3年生頃から内容も難しくなるので低学年のうちに基礎を身につけるための取り組みが大切になります。将来算数の授業においていかれないように、早めの対策をしておきたいですよね。
本記事では、小学校低学年の子どもを持つご家庭に向けて、算数の家庭学習を充実させ、基礎固めをする方法をご紹介します。
目次

低学年の算数は、今後同教科を学んでいくうえでの、基本ルールの説明に当たります。
例えば、ゲームなどを楽しむ時には、必ずルールを覚える必要がありますが、数の書き方、たし算やひき算、かけ算のやり方を知らないと、今後学ぶ複雑な計算や抽象的な概念は到底理解できません。
ルールは一度教えられただけでは身につきにくいため、何度も繰り返し練習することで正しく使うことができるようになります。
家庭学習の中には学校の宿題も含まれますが、一度定着した内容でも時間が経つと忘れてしまうものなので、プラスアルファの学習ができると安心です。
それでは、低学年の算数の家庭学習では、どれくらいの時間、どのような内容を学習すると良いのでしょうか。
一般的に小学生の家庭学習の時間は、「学年×10分+10分」が望ましいとされ、小学校1年生なら20分、小学校2年生なら30分程度が理想になります。
とはいえ、子どもによって集中力が続く時間はまちまちであることも事実です。幼いうちから1時間以上集中力が続くお子様もいますが、10分も持たないお子様もいます。
小学校低学年のうちは無理はさせず、1日5分でも構わないので、毎日机に座ることを目標にしましょう。毎日繰り返し行うことで、徐々に長時間机に向かうことに慣れていきますよ。
算数が苦手なら復習を、得意なら学校内容の予習をやるのがいいでしょう。
特に復習では、「学校で少し前に習った単元の問題」を解くのがおすすめです。具体的には、2〜3ヶ月前の内容だと、程よく記憶が薄れているところに復習ができるので、記憶の定着を促すことができます。
この時、本屋さんなどでドリルを購入して活用してもいいですが、学校でもらったプリントや計算ドリルなどをもう一度実施するのも良い方法です。前の点数と今の点数を比べてみても面白いかもしれませんね。
では、小学校1年生の算数学習内容をみていきましょう。学習のコツも合わせてご紹介します。
小学校に入学すると、まず最初に数字の書き方を学びます。この時にやっておきたいのは、読みやすい数字を書く練習です。
自分の書いた字が読みにくかったために計算ミスをしてしまう子どもが多くいるので、基礎的なミスを防ぐためにも、美しくなくても構わないので、丁寧に読みやすく書く癖をつけましょう。
また、文字を濃く書くのも大切です。薄い字は走り書きのもととなるので、意識して取り組んでください。
次に学習するのが、たし算とひき算になります。この学習で気をつけたいのが、「数」と「数量」の一致です。
最近は入学前の事前学習で100までの数を数えられる子どももたくさんいますが、単なる数のカウントになっており、それが「数量」と一致していないことがよくあります。
たし算とひき算ではこの「数量」の感覚が大切なので、おはじきや数え棒を活用して、数と量が一致するようにしておきましょう。
小学校1年生の算数でつまずきやすいポイントは、「文章題」です。たし算とひき算の単元で登場する文章題ですが、これを正確に解くには国語力が必要になります。
文章で書かれている内容を正確に読み取り、状況を理解して式を立てる練習をさせましょう。
この時、文章を全てちゃんと読んでいるかは必ず確認してください。のちに文章題が苦手になる子どもは、低学年のうちに「文章全体を読まずに、数字だけを拾って、なんとなく足したり引いたりする」クセをつけてしまっていることが場合が多くあります。
これを防ぐために、以下の2点を必ず確認してみてください。
正確に読めているかについては、音読をさせるのが効果的です。文章を把握できているかについては、まず式を立ててもらい、なぜその式を立てたのかを説明してもらうと良いでしょう。
「文章題になると解けない」という苦手意識をもつ子どもは多くいます。この時期から、文章題を解くための基本をしっかり身につけましょう。
次に、小学校2年の算数の学習内容と、学習のコツをお伝えします。
小学校1年の時は100までの数しか扱いませんが、2年生になると1,000までの数を扱うようになります。
これにともなって登場するのが、3桁の数のたし算とひき算の筆算です。そろばんを習っているといった特殊な場合をのぞいて、計算する時には必ず筆算を書くクセをつけておくと、計算ミスを防ぐことができます。
小学校2年の算数のメイントピックとも言えるかけ算の九九。正確に唱えられるかテストをする学校も多いので、早めに取り組むと安心です。
覚える時は、歌などを使うと覚えやすくなります。まずは繰り返し唱えて、暗記していきましょう。
暗記してスラスラ言えるようになった後に、かけ算の仕組みも合わせて理解できると、暗記違いなどによる単純ミスを防ぐことができるのでおすすめです。
小学校2年の内容では、やはり九九に苦戦する子どもが多いようです。急に学校でテストされても焦らないように、少し早いタイミングから始め、ゆっくり時間をかけられるようにしておくのが良いでしょう。
また、3けたのたし算・ひき算では、小学校1年時の「くり上がり・くり下がり」が理解できていないと、つまずきの原因になってしまいます。
もし「くり上がり・くり下がり」でつまずいている様子なら、思い切って小学校1年の内容に戻るのも大切です。
このように、低学年でもつまずきやすいポイントは複数あります。算数で苦手意識をつくらないために、どんな家庭学習をすると良いのでしょうか。
具体的な勉強方法をご紹介します。
学校の内容が理解しにくい場合、教科書の進度に沿った学習教材を活用するのがおすすめです。
現在日本の小学校で使用されている算数の教科書は6種類あり、それぞれ別の出版社から発行されています。
全ての教科書は文部科学省が定める学習指導要領に沿ってつくられていますが、それぞれの教科書で単元の進み方が違っているのが特徴です。
教科書に学習教材をプラスする場合は、必ず子どもが使っている教科書の出版社に対応したものを選びましょう。
筆者のおすすめは、本屋さんでも簡単に入手できる「教科書ワーク」シリーズです。学習単元ごとに、教科書の対応ページも記載されているので、迷うことなく学習を進めることができます。
教科書レベルが問題なくクリアできるようになったら、お子さんのレベルに合わせて学習教材を選びましょう。
基本問題・標準問題・応用問題と、段階的にレベル設定されている教材を選ぶと、しっかり定着しているかを確認しながら進めることができます。
低学年の内容を定着させるには反復練習が何よりも大切なので、問題数が一定数確保されている教材を選ぶのも大切です。
筆者のおすすめは、くもんからでている「くもんの算数集中学習シリーズ」です。
特にこのシリーズの「計算にぐーんと強くなる」では、しっかり問題数が確保されているだけでなく、レベル別にどんどん難しくなっていくようにつくられています。1日に無理のない学習量が設定されているのも使いやすいポイントです。
文章題が苦手な場合は「文章題にぐーんと強くなる」というバージョンもありますので、ニーズによって選び分けることもできます。
毎日の学習には、モチベーション管理が大切です。スケジュール表を使って、「今日の分が終わったらごほうびシールが貼る」という仕組みを作ることで、子どものモチベーションをあげることができます。
低学年は特にシールを貼ることが好きな子どもが多いので、シールを貼るシステムだけテンションが上がることもあります。
スケジュール表に毎日貼っていくことで自分の頑張りを一目で見ることができるのも、モチベーションアップに繋がると言えるでしょう。
S・Gさん(東京都)
小学2年生の娘はせっかちな性格のせいかミスが多く、必ずどこかでもったいないミスをして100点を逃していました。そこで、「100点が取れたらスケジュール表にシールを貼る」ことにしたら、大喜び!一生懸命見直しをするようになり、結果的にもったいないミスが減りました。
子どもが算数の家庭学習をする際、親は下記の2点に気をつけてください。
解いている時に子どものミスに気づいても、指摘しないでください。丸つけを終えるまで、口出ししないようにしましょう。
親が指摘して正解した問題と子どもが自力で正解した問題が混同してしまうと、子どもの理解度が正しくはかれません。さらに、子どもが自分でミスに気づいて修正する機会を奪ってしまいます。
指摘したくなる気持ちをグッと堪えて、丸つけ後のやり直しの時に、なぜ間違えたのかを一緒に考えてあげるようにしてください。
子どもが間違えた時は、消しゴムで消さずに残しておきましょう。やり直しには赤鉛筆や青鉛筆を活用するのがおすすめです。
こうすることで「どこでつまずいたのか」を発見しやすくなります。この「なぜ間違えたのか」を考える作業が、算数で力をつけるために何よりも大切です。
また、問題を解いている途中も、考えた途中式や計算の筆算は消しゴムで消さないように子どもに伝えてください。そうすると、間違い直しの時に、なぜ間違えたのかを発見しやすくなります。

家庭学習で算数を行っていく時に、最もネックになるのは「算数が嫌い」という感情です。
最初は苦手意識がなかったはずなのに、なぜこのような感情を抱いてしまうのでしょうか。また、一度そのような感情を持ってしまった場合、どうすれば良いのか解説していきます。
子どもが算数に興味を持てないことは、算数嫌いの原因の一つです。
子どもは大人の想像以上に「好きか嫌いか」で物事を判断しています。算数に面白さや楽しさを感じられないために、勉強に取り組むのが嫌になってしまい、練習を怠った結果、いつの間にか算数が苦手になってしまうのです。
そんな時は、まず身近な物事や子どもの好きなものと算数を絡めて説明してみましょう。
自分がイメージしやすい物や経験したことと算数を結びつけることで、興味関心を引くきっかけになります。
算数を勉強している時に親が必要以上に厳しく接してしまったために、算数が嫌いになるケースがあります。
なかなか内容を理解できなかったり、同じミスを繰り返したりする子どもをみて不安になり、つい厳しく叱ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、それを繰り返すと、子どもは算数に対してネガティブなイメージを強く持ってしまいます。
特に低学年の算数は、大人から見ると非常に簡単に感じる内容ばかりなので、子どもが悩んでいる姿を見ると不安になることもあるかもしれませんが、子どもにとっては全てが初めての経験です。例え時間がかかったとしても、「子どものペースで理解しているんだ」と理解して、根気強く取り組みましょう。
声かけで避けたいのは、以下のような言葉です。
これらの言葉はどれも抽象的なのに加えて、子どもの今の取り組みを否定するニュアンスを含んでいます。これでは、子どもはどうしたらいいのかがわからないだけでなく、責められた気分になり、ますますやる気を失ってしまいます。
親の声かけには、子どもが「具体的にどうしていいのか」を明確に伝えたり、わからない原因を一緒に考える姿勢が大切です。
もしかしたら、どこかの単元につまづいていることが原因かもしれません。これまで習った単元の中につまずいている部分があり、それが原因でどんどん内容がわからなくなってしまい、算数が嫌いになることはよくあります。
そんな時は、つまづいている箇所を発見し、その学習内容まで戻って復習しましょう。この時、学年は気にせず、根本原因までとことん遡って理解し直してください。遡ると、つまずきの原因は意外なところにあったりします。
「学校の内容にどんどん遅れるのでは?」と不安に感じるかもしれませんが、つまずきがあると無理に新しい内容を詰め込んでも理解することは難しいだけでなく、さらに苦手意識が強くなっていくリスクがあります。
時間をかけて根本原因を探ることが逆に近道になることも多いので、長期休暇などを利用して復習に費やすのもおすすめです。
算数は正解がはっきりしている教科なので、自分の出した答えにマルバツがつきますよね。計算ミスが多い子どもだと、自分が出した答えになかなか丸がつかず、嫌になっている可能性があります。
算数の面白さは、自分で出した答えが正解してこそ味わうことができます。逆に言えば、この面白さを味わうことができれば、苦手意識を弱め、「楽しい」という感情を感じられるようになるでしょう。
計算ミスを減らすために大切なのは、以下の4つです。
今やっている問題でミスが多い場合、少し難易度を下げて「正解できる」感覚を味わってもらってから、徐々にレベルをあげることをおすすめします。
小学生の算数でよく聞かれるのが、「計算は好きだけど文章題は嫌い」という感想です。こう感じている子どもは「文章を読むのが苦手」という傾向があります。
算数の文章題は、登場人物が何かの行動をする「ストーリー型」の文章です。これを読んで、「誰が・いつ・何をしたのか」を読み取り、式を立てる必要があります。
文章題が苦手な子どもは、この部分の読み取りが苦手です。実際に問題を解いてもらっても、「誰がでてきて何をしたのか」すら把握できていないことが多くあります。
そこでおすすめしたいのが、ストーリー性のある物語の本を読むことです。
国語力をつけるために読書が必要だという話は有名ですが、読書は読書でも、その内容も大切なことをご存知でしょうか。
図鑑や知識がまとめられた本を読むことも立派な読書ですが、国語力をつけるためには、文章を読んでストーリーを追っていくタイプの本を読むことが大切です。
M・Kさん(兵庫県)
小学生1年生の娘は文章題が題の苦手。テストでもいつも「問題文をしっかり読んでいれば100点だったのに!」というミスをしていて、どうしたものかと悩んでいました。
そこで、娘が好きだったキャラクターが活躍する小説を渡すと、冊数を読んでいくうちに、気づいたら文章題が楽に解けるようになっていたんです。変なミスも減り、100点も取れるようになっただけでなく、話し方もしっかりしてきたのは嬉しい変化でした。
低学年の算数について、具体的な勉強方法や親の関わりで大切なこと、苦手を作らないための注意点をお伝えしました。
積み上げの教科である算数ははじめが肝心です。早めに家庭学習の習慣をつけて、子どもの算数学習を充実させていきましょう。
算数の家庭学習教材の管理には、プリゼロがおすすめです。
宿題で配布された計算プリントに書き込む前に写真をとり、プリゼロのカレンダーに保存しておけば、自主学習で活用したいときに再利用することができます。
さらに、学校で配布される計算ドリルも、書き込み前に写真をとってプリゼロのカレンダーに保存しておくことで、何度も復習に活用することができます。
さらに、プリゼロプレミアムを活用すれば、PDFも保存することも可能です。算数は練習量が大切ですが、最近はWEBで教材を無料配布しているサイトも多く存在します。これらを事前にダウンロードしてプリゼロに保存しておけば、練習問題を確保できる上に、教材費を節約することもできますよ。
プリゼロは学校から配布されたプリントを記録するだけでなく、家庭学習に有効活用することができるのも魅力の一つです。
プリゼロを上手に活用して、子どもの家庭学習の習慣づけをしていきましょう。
この記事を書いた人
プリゼロパートナーライター
元小学校教諭や塾講師、現在子育て真っ最中の専業主婦などさまざまな経歴や経験を持つプロライターの方々が集まっています
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