2024/03/01
自由進度学習に取り組む小学校が増えてきましたが、「どんな学習法なんだろう?」「これで大丈夫なのかな?」と思っている親御さんもいらっしゃると思います。
この記事では、自由進度学習が低学年の家庭学習に与える影響について、わかりやすく解説します。
自由進度学習がどのようなものかを考え、お子さんの主体性や協調性を育む声かけのヒントにしていきましょう。
目次

自由進度学習とは、子どもたち一人ひとりが単元の学習計画を立て、各授業のテーマに沿って取り組むべき課題と進度を自由に決める学習スタイルです。
一人で課題に取り組む子もいれば、二人もしくはグループで話し合いながら取り組む子もいます。
自分が一番集中できる環境や効率的に学べる方法を探究し、授業が終わるごとに、課題の達成度合いや取り組み・効果について振り返ります。
自由進度学習の流れは、以下の通りです。
O・Nさん(北海道)
私には小学2年生の娘がいるのですが、漢字の勉強をしようと言ったら中学生のお姉ちゃんの真似をして「大丈夫、スマホが教えてくれるから」と言って宿題以外の勉強をしてくれません。
2年生は大切な時期だと思っているので、つい怒ってしまって後で自己嫌悪に陥ります。どうすればいいでしょうか。
自由進度学習には、以下のメリットがあります。
1つ目のメリットは、置いていかれる子がいないことです。
一人ひとりが自分の目標に向かっている「自由」進度なので、授業がわからないのについていけないということがなくなります。
授業では、問題に取り組んでいるときにわからないところが出てくると、先生に聞けずにわからないまま時間を過ごすような子が出てきます。
しかし、自由進度学習では、わからないところが出てきたら他の子のところへ行き、教えてもらえます。そのため、積極性や協調性が育まれます。
自由進度学習では、わからないままにしなくていいだけでなく、待たされる子もいません。そのため、自分の歩幅で学べます。
授業では、指名された子が答えられないと待たされますが、自由進度学習では子どもたちが自ら一人で学ぶかグループで学ぶかを選択し、問題を解き終わったら自分のペースで次々進められます。
また、間違えた問題を納得いくまで考えられるため、自信につながります。指名されて待たせてしまっていた子も、恥ずかしい気持ちや逃げたい気持ちを持たなくなるのは、大きなメリットです。
自由進度学習では、教室が居心地のいい場所となり、穏やかな雰囲気が生まれます。一斉授業では、できる子ばかりが手を挙げて発言し、競争が生まれて嫌な空気に包まれるのを感じる子も少なくありません。
そのような空気は、自由進度学習では感じられず、一人ひとりがやるべきことを自覚し、それに向かって自分で探求していけます。
自分で計画し、試行錯誤しながら結果に結びつけていく子どもたちの顔は、自信に満ち溢れています。協調性が生まれると、子どもたちの笑顔の多い教室となっていきます。
自由進度学習には評価基準がないため、積極性がないと学力がつきません。そのため、学力格差が大きくなってしまいます。
やりたくない子は、何もせずに終わってしまうことも考えられます。教科書のある授業では順に一通り学習できていたお子さんも、自由進度学習では歯抜け学習になってしまうという懸念があります。

これまでの授業の多くで行われてきたのは、同じ内容を同じ方法・同じ時間で学ぶスタイルです。
一定の内容を効率よく伝達できますが、子ども一人ひとりの学びへの興味・関心を十分に生かすのは難しく、結果として受け身の姿勢を育ててしまいます。
これでは、学習指導要領に書かれている「子ども一人ひとりの興味・関心や発達の状況等を踏まえてそれぞれの個性を伸ばし、資質・能力を高めていくこと」とは反しています。
その改善の一つとして取り上げられたのが、「自由進度学習」です。
先生は、学習のはじめに学習のねらい、決められた時間、標準的な学習の流れ、活用できる本やタブレットについて説明します。
子どもは、それらをもとに自分の興味や学習方法・スタイルに応じた学びをどう進めるか学習計画を立てて、個々に進めていくというものです。
単元内自由進度学習の過程では、同じ内容や方法を扱っている友達との交流、協働的な関わりも必要に応じて行われます。
単元内自由進度学習の流れは、以下の通りです。
自由進度学習は、自分のペースで学習を進められる安心感があります。
友達と一緒に学ぶ楽しさを感じられる環境は、小学校に入って間もなく頼りない低学年の子どもにとって、学びに対して主体的な姿勢になるきっかけとなります。
自由進度学習に1年間取り組んだ学校での自由進度学習についての児童への調査結果は、主体性・理解度・満足度ともに肯定的な評価が高くなっています。
また、子どもたちの感想では、「わからないところは自分で理解できるまでじっくり考えられる」「自分で計画にあわせて学習を進められるようになったのがうれしい」などの声があがっています。
K・Mさん(鹿児島県)
小学1年生の息子と自主学習に取り組んでいますが、何をするべきか悩んでしまいます。
公文で算数を進ませているからドリルを渡してもすぐに終わらせてしまい、漢字を書いている毎日です。小学1年生は教科がまだ少ないから違う難しさがあります。
自由進度学習は、一人で学習する子ども、グループになって学習する子どもがいるため、教師の向き合い方や理解度が大切になってきます。また、教材をいかに充実させるかも課題となります。
長く続けていくためには、教育者が共通の意識を持ち、情報を共有し合い、子どもが迷わず目標設定できる計画作りが重要です。
子どもたちの学習、そして成績に影響を与えているのは、学習時間や学習環境だけではありません。子どもの場合、心の状態が成績に出てきます。
友達や先生との関係性、周りの環境など多種多様な要素が重なり合って、「勉強したい」「勉強を頑張ろう」という気持ちにつながっていきます。
自由進度学習の効果は、これらが整っているときに出るものですが、その反面、グループに入れなくて寂しい気持ちを持ったまま過ごしている子、何をしていいかわからずにただただ時間を過ごしている子には、サポートが必要になる勉強法でもあります。
関わる先生や親御さんが、どう声をかけてサポートしていくかが重要です。
小学校低学年の家庭学習ネタには、多くのアイデアがあります。ただし、子どもに「〇〇をやりなさい」と強要するのはおすすめできません。自ら興味を持ったネタを取り入れることで、子どもは積極的に家庭学習を続けられます。
プリゼロは、学校から配布されたプリントを記録するだけでなく、使い方次第で家庭学習のネタをストックできたり、思い出を記録できたりします。学習に有効活用できるのも、プリゼロの魅力の一つです。
家庭学習に使えるものを、プリゼロのプリント保存機能でためておけば、ネタ帳にもなります。
プリゼロを上手に活用して、子どもの家庭学習ネタに困らない工夫をしていきましょう。
この記事を書いた人
プリゼロパートナーライター
元小学校教諭や塾講師、現在子育て真っ最中の専業主婦などさまざまな経歴や経験を持つプロライターの方々が集まっています
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